すこし前のことになりますが、お米をご寄付いただきました。

「玄米ですが、いいですか?」
と仰ったので、
「玄米だと鮮度が保たれるのでありがたいです」
と答えると、
「そうなのよ~」
とニッコリされました。

5kgのお米を3つ。

ほどなくして、お米がほしいという方があらわれたので、精米してお渡ししました。

そのうちの1件から
「とても美味しいお米でした」
とお礼のメールがありました。
「お渡しする直前まで玄米だったので」
とお伝えすると、そもそも玄米から白米になる過程もあまりご存じなかった様子で、
玄米の状態で保存すると酸化が防げること、
お米の中の水分量が保たれることをお伝えすると、
とても喜ばれて「子どもにも教えます」
と仰られました。

図らずも、良い食育の一場面となりました。

貧困の連鎖の中にある子どもや、
多忙なひとり親世帯で育つ子どもの中には、
そういった生活の知恵や、ちょっとした工夫を知らずに育つ子もいます。

玄米で美味しい状態を保ったお米を、
惜しみなくくださったことが、
ちょっとした生活の知恵を得ることになりました。

子どもは地域に育てられる。

私たちの活動が、
そんなパイプのひとつになれたら嬉しいです。

この記事を書いた人

小西みなこ